こぼれにくい湯呑

こぼれにくい湯呑の特長

配膳時に湯呑に入ったお茶などがこぼれにくい蓋が特長です。蓋のデザインを研究することで、蓋をした状態の湯呑内の気圧を外気圧と同じにする技術を開発。蓋のデザインがお茶などの波動を抑制し、中身をこぼれにくくしました。湯呑本体は、手にフィットする持ちやすい口径で、糸底が広く安定感があります。湯呑の内側には、スタッキング時の密着を防止する段も設けています。

特許第4744124 号/特許登録日:2011年05月20日

「こぼれにくい」技術

従来の湯呑の蓋には、振動を与えると器に入れた茶、湯、汁類などが、フチからこぼれ出る問題点がありました。これは、病院や介護施設の現場などでは配膳の搬送中、振動などにより発生する波動でお茶などがこぼれてしまう現象として、大きな課題となっていました。

この問題を解決するため、ヤマト化工では新しく「こぼれにくい技術」を開発しました。

「こぼれにくい蓋」の原理

1:蓋と器内面部に狭小なクリアランスと一定幅の対面部を設ける。これにより、液体自体の毛細管現象でシール効果を得られ、器のフチから中身がこぼれ出ることを防ぐ。

2:振動などで発生する中身の波動と内部の圧力を、器上端部より低い中心位置に設けた大きめの穴(空間)で処理し、蓋内面より上部へ出た中身(液体)は再び中へ戻り、器外部へはこぼれにくい。

上記1、2の原理を採用した蓋は、実験により従来の蓋に比べ格段にこぼれにくくなることを確認しました。

こうして生まれた「こぼれにくい技術」の製品化に成功し、やがて「こぼれにくい湯呑」が誕生しました。