メラミン食器とは

世界に、日本に普及するメラミン食器

メラミン食器の材料となるメラミン樹脂は、1938年にスイスのCIBA社で開発されました。すでに70年以上の歴史があり、世界各国で使用されています。メラミン樹脂は、丈夫で安全、カラフルな絵付もできることから、最初はベビー食器に多く使われていました。その後、第二次世界大戦中にアメリカ海軍で食器に採用されるや一躍脚光を浴び、世界中に広まりました。

日本では昭和30年頃から食器に使用されはじめ、昭和40年代に絵付技術が確立されたことから急速に需要が拡大し、現在では病院給食、学校給食、社員食堂をはじめ、カフェテリア、ホテル、また家庭用としても愛用されています。

世界各国、さまざまな場所で愛用されてきたメラミン食器(メラミンウェア)は、現在では日本、アメリカ、東南アジア、中近東、ヨーロッパ諸国など数十ヶ国で年間数万トンが生産されています。これは食器の個数にすると約3億個になります。この数字から推定して、現在世界中で使用されているメラミン食器は20億個以上と考えられます。

メラミン食器はプラスチック製食器の優等生

メラミン食器は、硬くて丈夫、熱に強く、優れた保温性を持っていて、衛生的であり、大量調理の作業も楽にできる取り扱いのしやすさが特長です。しかも、好みの形に成形でき、さまざまな色や絵柄を付けることができ、デザイン性にも優れています。

このように食器として素晴らしい特長を持っていることから、メラミン食器は「プラスチック製食器の優等生」と言われています。