スタッフ

「自分の職域+α」の仕事を理解し、取り組む。

ヤマト化工の社員には、もちろん各自の仕事、役割があります。自分の持ち場で全力を尽くすことは当然ですが、「自分と隣接する工程、職域の仕事も理解しよう」という意識が周知徹底されている特長があります。

その理由は、周囲の職域や隣接する製造工程を知ることで、自分の仕事を工程全体の中の一部として認識できるようになるからです。社員一人ひとりは、技術者であり職人です。高度な専門性は必要ですが、自分の持ち場の中だけで閉じこもっていると全体を見渡すことができず、職人は独善的になりがちです。これでは、技術者個々はいい仕事ができても、より良い製品を製造できることにはなりません。

「自分の職域+α」の仕事を理解し食器づくりに携わる。これが、私たち社員一人ひとりの行動規範です。

技術力アップの糸口をつかむ。

私たちの現場では、たとえば成形工程の技術者が、最終ラインの「バリ取り」や「検品」の工程を手伝うことがあります。最終工程を手伝った成形の担当者は、はじめて自分が成形した食器の出来栄えを知ります。検品では、自分の食器を手にとって仕事の甘さを知ることがあります。どうすればより良い製品を作ることができるのか?どんな工夫をすれば納得のいく製品が作れるのか?
どうすれば不良品を少なくできるのか?不良品を減らせば材料を節約でき、環境にも納品スケジュールにも貢献できる。
翌日、こうして自分の持ち場に戻った技術者は、昨日までとは違った新たなチャレンジをはじめます。

多能工化が進み、休暇が取れる。

互いに他工程の仕事を理解することで、「次の工程の担当者が円滑に作業を進められるように」と考える配慮が生まれます。私たちの社内では「Y2活動」と呼び、社員一人ひとりが実践してきました。技術者が常に先の工程を考え仕事をすることで、製造工程は見違えるほど円滑になります。また、多能工化が進み業務は最適化していきます。

さらに、技術者の多能工化が進むことで、予想もしていなかったメリットを私たちは体験しました。自分が担当している業務や工程を理解し、代わりを任せられる技術者がいることで、社員の休暇取得率が大きく向上したのです。 自分の仕事に対する責任感が強いヤマト化工の技術者には、それまで休暇をなかなか取得しづらいウィークポイントがありました。しかし「Y2活動」の後にはウィークポイントは解消。就業環境も大きく最適化することができました。 「自分の職域+α」の仕事を理解し、取り組む。今では私たち個々に定着した日常の取り組みです。