環境にやさしく

持続可能な社会実現に想いを繋ぐ「Shellmine®(シェルミン®)」

ヤマト化工は、1938年に創業して以来、当時は新素材であったメラミン樹脂の可能性を追求してきました。
硬くて丈夫、熱に強く、優れた保温性があり衛生的で大量調理の場においては優等生の素材として親しまれてきました。
しかし、近年、地球温暖化による地球環境の悪化が進み、素材としてのプラスチック使用が強く問われるようになりました。

弊社は今までも環境配慮型のメラミン樹脂成形材料「バイオマスメラミン」の商品化を初め、生産設備の省力化や、ISO 9001、ISO 14001の取得、長野県SDGs推進企業登録制度への登録などで環境への取り組みをして参りました。
一般的にメラミン食器の成形材料には「20~30%」のパルプが使用されています。「バイオマスメラミン」では通常の「木材パルプ」の代わりに、サトウキビを搾った後の「バガス」等の「非木材パルプ」を材料に採用する事で、森林資源の保護に貢献しています。


昨今の地球温暖化による気候変動や、海洋プラスチック問題、SDGsへの取り組みなど地球規模での脱炭素社会への実現に向けて石油資源由来の原材料に代えて環境負荷の少ない生物由来の資源を活用する「バイオマス製品」の開発が世界的に注目されています。


2021年、卵の殻を主成分とした次世代バイオマス食器
「Shellmine®(シェルミン®)」を開発・商品化致しました。

「シェルミン」は年間25万トン廃棄されるとされる「卵の殻」を50%以上配合し、補強材として約7%のパルプを配合することで高いバイオマス度「55」を実現致しました。
卵の殻を50%以上配合することに加え、卵殻パウダー(原材料)を生産する際には「未焼成」の卵殻を利用することで製造時のCO₂排出量削減に大きく寄与しています。




環境に配慮するだけで無く、陶器に近い質感と重量感を実現し手に持ったときの高い価値観を提供します。
これからも「創造と革新」を胸に、美しく使いやすい食器、皆様の豊かな食卓環境の実現を目指して参ります。


素材に合ったリサイクルを徹底しています。

ヤマト化工は、資源の有効活用に向けて、リサイクルの取り組みを積極的に進めています。2006年にはISO9001(品質マネジメントシステム)、2008年にはISO14001(環境マネジメントシステム)を取得し、環境負荷低減活動はもちろん、再生材を使った製品を開発するため、リサイクル技術活用の促進にも取り組んでいます。

使用後のメラミン食器はブラスト材として用途別に粉砕され、「半導体などの精密部品のバリ取り」「自動車や航空機の塗装剥離」「住宅・建築物の壁の建材」「道路標識の表示塗料」などさまざまに活用されています。